祇園の路地歩きの合間に、現代アートの空間へ立ち寄れる。京都市東山区の下河原にあるギャラリー白川で、展覧会「時代を彩る作家たち『現代アートとラグジュアリー』」が開かれている。現代漆の栗本夏樹、現代茶碗の大平和正、現代美術家のシーズン・ラオという3人の作品、全24点が並ぶ。会期は2026年10月16日(金)から11月23日(月・祝)まで。
作品を「観る」だけでなく、空間そのものを体験し、ラグジュアリーな暮らしにつなげていく。そんな視点で3人の作家を紹介する企画だ。
煌めく色彩の漆、栗本夏樹の10点
栗本夏樹は、大阪府堺市生まれの現代漆作家。京都市立芸術大学の教授を務め、伝統的な技法を使いながら新しい漆の表現に挑んでいる。作品はリッツ・カールトン京都、HOTEL THE MITSUI KYOTO、ブルガリ心斎橋にコレクションされ、ボストン美術館やヴィクトリア&アルバート美術館などにも収蔵されている。

とくに目を引くのが、深い緑。ブルガリのエメラルドと響き合う色として、メゾンにも設置されているという。今回は10点を展示する。
「茶碗は、彫刻」大平和正の現代茶碗8点
大平和正は、石や金属の造形から出発し、信楽の土に出会って土の作品へ進んだ彫刻家。直径4.1メートルの巨大な土の球体「風還元」は、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015」など4か所で移動展示された。その後、「茶碗は、彫刻」と宣言して現代茶碗を手がけるようになった。作品はスティーブ・ジョブズ氏にも収蔵されている。

「手の中の宇宙」と呼ばれる茶碗は、今展では厳選された8点が並ぶ。台座の上でひとつずつ向き合えるのが、ギャラリーならではの楽しみ方だろう。
水墨のような余白、シーズン・ラオの6点
シーズン・ラオは1987年マカオ生まれ。日本の雪景色に魅せられ、水墨画のような世界を描く。2010年から北海道、2020年から京都に拠点を置き、2023年にはフランスのニース国立東洋美術館で個展を開いた。リッツ・カールトン福岡のエントランスには、博多織を用いた10メートルの大作を手がけている。

今展では「余白、虚室・生白」をテーマに6点を展示する。
開催概要
- 展覧会名:時代を彩る作家たち「現代アートとラグジュアリー」—栗本夏樹、シーズン・ラオ、大平和正—
- 会期:2026年10月16日(金)〜11月23日(月・祝)
- 時間:12:00〜18:00
- 休廊:月曜・火曜(ただし11月23日(月・祝)は開廊)
- 会場:ギャラリー白川(京都市東山区祇園下河原上弁天町430-1)
- 電話:075-532-2616
- 公式サイト:https://www.galleryshirakawa.com
- オンラインストア:https://gshirakawa.theshop.jp







