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大阪・布施に映画館をもう一度、SEKAI HOTELと土間シネマが2027年春に商店街で上映会

大阪・布施に映画館をもう一度、SEKAI HOTELと土間シネマが2027年春に商店街で上映会

東大阪の布施に、また映画の灯がともるかもしれない。布施駅前の商店街で「まちごとホテル」SEKAI HOTEL Osaka Fuseを運営するクジラ株式会社が、大阪市城東区のシアターカフェ「土間シネマ」と提携し、布施で映画館の復活を目指すプロジェクトを始める。第1弾は2027年春、布施商店街の中での上映会だ。

作品や日程、参加方法は決まり次第、SEKAI HOTELの公式サイトとSNSで発表される予定だ。

1955年には13館。映画館のまちだった布施

布施は昔、映画館がひしめくまちだった。資料によれば1955年の時点で、当時の布施市には13館があったという。その1館、1933年開館の「昭栄座」の系譜を継ぐ「布施ラインシネマ」も、2020年2月に87年の歴史に幕を下ろした。以来、東大阪市内に映画館はない。

ホテルのスタッフが商店街の人たちと話すと、「布施にまた映画館があったら」という声がよく出るそうだ。映画館のないまちは、布施に限らない。全国1,719市町村のうち82%にあたる1,413市町村に映画館がなく、人口5万人未満の市町村に絞ると95%に達する。ただ最近は、10〜50席ほどの小さな映画館が各地に生まれる動きもある。

提携のきっかけは、土間シネマの改装

土間シネマは、2024年に開いた10席のシアターカフェ。吉田直史館長夫妻が、親族から受け継いだ築50年以上の家を改装し、1階の土間をスクリーンのある空間にした。この改装の設計・施工を担ったのがクジラ株式会社で、吉田館長とは以前から行き来があった。

緑を背景に、白いシャツ姿で笑顔を見せる男性のポートレート

布施商店街の未来を語り合うなかで、クジラ側が映画館の復活を持ちかけた。吉田館長は、映画館が消えていく寂しさは全国共通だと応じ、布施での試みを、ほかの映画館のないまちにも持ち出せる形にすることが決まった。クジラの矢野浩一代表は、「旅先の日常に飛び込もう」を掲げるSEKAI HOTELとして、地元の人にも「映画館が日常」の感覚をもう一度味わってほしいとコメントしている。

上映のあとは「カフェタイム」で語らう

取り組みの柱は3つある。

  • まずは上映会から:2027年春、土間シネマのセレクトによる上映会を商店街の中で開く
  • 上映後の語らいの時間:土間シネマが大切にしてきた、観客同士が感想を語り合う「カフェタイム」を、まちの人と旅行者が出会う場として取り入れる
  • ほかのまちへ:まちの魅力を言葉にして編集し直すSEKAI HOTELのノウハウを他地域へ持ち込む「出張SEKAI HOTEL」と組み合わせ、布施の実践をもとに、映画館のないまちで上映の場をつくる方法を広げていく
丸いメガネをかけ、土間シネマのロゴ入りTシャツを着た吉田直史館長

吉田館長によると、土間シネマでは初対面の客同士が「あの場面、よかったですね」と話し出す光景が珍しくないという。国内外の単館系・ミニシアター系作品を中心に上映してきた館が、商店街でどんな作品を選ぶのかも気になるところだ。

開催概要

  • 時期:2027年春(予定)
  • 会場:布施商店街内(大阪府東大阪市)
  • 内容:土間シネマのセレクトによる上映会+カフェタイム
  • 詳細:決まり次第、SEKAI HOTEL公式サイト・SNSで発表
  • SEKAI HOTEL公式サイト:https://www.sekaihotel.jp/
  • 土間シネマ(大阪市城東区今福西4丁目4-37):https://www.domacinema.com/