ふだんは扉の閉まった「アートの倉庫」に、無料で入れる季節がやってくる。大阪・北加賀屋にある大型現代アートの収蔵庫「MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)」が、一般公開展「Open Storage 2026」を開く。会期は2026年10月30日(金)から11月29日(日)までの金・土・日曜と祝日、計17日間。運営は一般財団法人おおさか創造千島財団だ。
元工場に眠る巨大作品を見に行く
MASKは、広さ約1,000m²の元鋼材加工工場・倉庫を活用した施設で、大型の現代アート作品を保管している。今年のメインアーティストは、京都を拠点に活動する彫刻家の名和晃平。ほかに宇治野宗輝、金氏徹平、久保田弘成、持田敦子、やなぎみわ、ヤノベケンジの収蔵作品が並ぶ。キュレーターは木ノ下智恵子。美術館に収まりきらない大きさの作品を、元工場の空間で間近に見られるのが醍醐味だ。
会場では、名和と振付家ダミアン・ジャレがこれまで発表してきたパフォーマンスの映像も展示する。二人は10年以上にわたって、身体と彫刻をテーマに共同制作を続けてきた。
名和晃平×ダミアン・ジャレの《Prism》を名村造船所跡で
11月27日(金)・28日(土)には、二人のパフォーマンス《Prism》をクリエイティブセンター大阪(名村造船所大阪工場跡地)で上演する。名和の代表作「PixCell」から生まれた彫刻「Prism」を起点に、ダンサーの動きを通して現実と仮想の境目を探る作品で、箱の中の身体は見る角度によって屈折し、姿を変えていく。会場は、二人の初共作《VESSEL》(2016年初演)を集中制作したゆかりの場所だ。音楽は原摩利彦。座席のない立ち見のインスタレーション形式で、上演は40分、各回100人限定。チケットはPeatixで扱い、前売りが売り切れると当日券は出ない。

ヤノベケンジのトークや子ども向けツアーも
大阪中之島美術館で発表したヤノベケンジのインスタレーションも、MASKの空間に合わせて組み直して展示。10月31日(土)にはヤノベ本人のトーク「ヤノベケンジ ー怒涛の自作語り vol.2」とサイン会がある。MASKから徒歩2分のSMASELL Sustainable Communeでは、北加賀屋ゆかりの作家のグッズを売る「KITAKAGAYA MUSEUM SHOP」が規模を広げ、《SHIP'S CAT(Flying)》も特別展示する。

11月21日(土)には、参加者どうしで話しながら収蔵作品を見て回る無料の鑑賞ツアーもある(小学生向けと中学生〜大人向けの2回、各回10人、申込制)。親子で現代アートに触れる入り口にもよさそうだ。
開催概要
- 名称:MASK「Open Storage 2026」
- 会期:2026年10月30日(金)〜11月29日(日)の金・土・日・祝のみ(計17日間)
- 時間:12:00〜18:00(11月8日〈日〉のみ10:00〜16:00)
- 会場:MASK(大阪市住之江区北加賀屋5-4-48)
- 入場料:無料
- アクセス:Osaka Metro四つ橋線「北加賀屋」駅4号出口から徒歩約10分(MASKからクリエイティブセンター大阪へは徒歩5分)
- 《Prism》:11月27日(金)19:00〜、28日(土)15:00〜・17:00〜・19:00〜(全4公演)、クリエイティブセンター大阪(大阪市住之江区北加賀屋4-1-55)。前売り一般5,000円・ユース(25歳以下)3,000円、当日一般5,500円・ユース3,500円
- トーク「ヤノベケンジ ー怒涛の自作語り vol.2」:10月31日(土)13:00〜15:00(サイン会 15:00〜18:00)、MASK、前売り800円・当日1,000円、定員150人
- 公式サイト:https://mask.chishima-foundation.com/







