秋の京都で、千利休ゆかりの大徳寺を舞台にしたアート展が開かれる。紫野の大本山大徳寺の塔頭・瑞雲軒で、2026年10月24日(土)から28日(水)までの5日間、特別展「創造する日本美展-大徳寺から世界へ-」が行われる。副題は「戦国文化・茶の湯・禅、そして現代アート」。第4回日本国際芸術祭の主催者企画のひとつだ。
大徳寺という舞台で、伝統を「創造」につなぐ
大徳寺は1315年に大燈国師宗峰妙超が開創した臨済宗大徳寺派の大本山。千利休をはじめ茶人たちが美意識を磨いた茶の湯文化の聖地であり、織田信長の大葬礼が営まれ、豊臣秀吉が総見院を建てた歴史の舞台でもある。境内には国宝の方丈や唐門、重要文化財の山門・仏殿・法堂が並び、方丈庭園は枯山水の名園として知られる。
この展覧会がうたうのは、伝統文化の紹介ではない。現代のアーティストが日本の精神文化と向き合い、新しい表現を生み出して世界へ発信する国際芸術展だという。主催者は「伝統は保存するだけのものではなく、創造を通じて未来へ継承されるもの」と位置づけている。
第一会場は「漆」、第二会場は「現代アート」
会場は2つに分かれる。
第一会場のテーマは「漆-時を超える美」で、漆芸・立体作品・インスタレーションを展示する。出展するのは、伝統技法を受け継ぎながら新しい漆芸をつくり続ける村田好謙。静寂の中に宿る生命力や、漆黒の奥に広がる光を通して、日本独自の精神性を表現するという。

第二会場のテーマは「現代アート-日本の精神を描く」。抽象絵画・平面作品・ミクストメディアが並び、真田将太朗、高屋永遠、ayaka nakamura、皆川百合、Sayumi Wissmannの5人が出展する。禅が生んだ余白や、茶道が育てた静けさといった日本文化の調和を、現代の言葉で再構築する試みだ。なお第二会場には参考作品も含まれる。
主催者は「漆芸=時間を重ねる芸術」と「抽象絵画=現代を象徴する芸術」という対照的な2つを並べ、過去と未来を対話させるとしている。余白、静寂、非対称、簡素、間といった茶の湯の美意識が、20世紀以降の抽象絵画やミニマルアートとも響き合う、という見立てだ。
開催概要
- 日程:2026年10月24日(土)〜28日(水)
- 時間:9:30〜15:30(24日は午後開場、28日は12:00終了)
- 会場:臨済宗大徳寺派大本山 大徳寺 塔頭 瑞雲軒(京都市北区紫野大徳寺町53)
- 入場:無料(拝観料が必要)
- 出展作家:【第一会場】村田好謙/【第二会場】真田将太朗・高屋永遠・ayaka nakamura・皆川百合・Sayumi Wissmann
- 主催:一般社団法人夢洲新産業・都市創造機構
- 主催者サイト:https://yumeshimakikou.org/
- 大徳寺公式サイト:https://daitokujidaijiin.com/daitokuji.html
- 問い合わせ:info-yume@yumeshimakikou.com







