『寺社Now』編集長 和栗隆史が観光庁の「城泊・寺泊専門家」に就任
一般社団法人全国寺社観光協会(大阪府大阪市)の企画室長で、当協会が発行する寺社文化振興情報誌『寺社Now』編集長の和栗隆史氏が、観光庁「城泊・寺泊による歴史的資源の活用事業」の寺泊を担当する専門家に任命された。
城泊・寺泊とは、城や寺院・神社を活用する宿泊体験。
ヨーロッパでは、貴族の館や古城、修道院を宿泊施設として提供する事例があり、近年日本でも城や寺院・神社を新たに宿泊施設として活用する動きが出てきているという。政府は、城や寺院・神社を活用した訪日外国人旅行者や富裕層向け宿泊体験コンテンツの推進に取り組んでいて、アフターコロナを見据えて、取組み地域の掘り起こしや各種支援を進めていく。
観光庁「城泊・寺泊」オンラインセミナー開催
観光庁は、「城泊・寺泊による歴史的資源の活用オンラインセミナー」の開催を8月6日(木)・7日(金)に予定していて、寺泊の専門家に任命された和栗室長も7日に登壇する。
セミナーは、全国各地に点在する城や寺社を、日本ならではの文化体験ができる宿泊施設(城泊・寺泊)として活用するにあたり、地域が直面する課題を解決する初動支援として開催される。
対象者は、観光地域づくり法人(DMO)や地方公共団体、宿坊経営者や寺社関係者含む民間事業者などを想定。これを契機に支援希望地域のエントリーがスタートし、支援対象が決定した後に専門家が派遣され、現地視察やヒアリングなどを通じて城泊・寺泊の活用に向けて具体的に動き出すことになる。
観光庁「城泊・寺泊」オンラインセミナー
城泊編:2020年8月6日(木)13:30~15:40
寺泊編:2020年8月7日(金)13:30~15:40
https://shirohaku-terahaku.com/
和栗隆史
一般社団法人全国寺社観光協会企画室長
寺社文化振興情報誌『寺社Now』編集長
大阪府立大学大学院経済学研究科(経済学専攻/観光・地域創造分野)社会人ドクター、修士(学術)、MSc
お寺や神社に宿泊滞在することで日本の文化や地域の魅力をゆっくり体感してもらう「テラハク」の企画・監修を担当。雑誌『寺社Now』の連載取材で全国の宿坊を調査探訪する一方で、古代インドから現代の日本まで「宗教施設による宿泊供給の諸相」をおもなテーマに実践的な研究活動を展開している。
全国寺社観光協会と寺泊
当協会は「一人でも多くの方に寺社へ足を運んでもらうために」をミッションに掲げ、その一環としてお寺や神社に宿泊して寺社やその周辺地域の魅力を体感してもらう宿泊滞在型のプログラムや観光コンテンツの開発を手がけてきた。
2017年6月に、日本初となる宿坊のポータルサイト「テラハク」(運営は当協会の関連会社 株式会社和空)を開設して全国各地に点在する100軒余の宿坊をサポートする。また、宿坊型ホテル「和空下寺町」(2017年4月開業、大阪府大阪市)、宿坊「和空三井寺」(2018年8月開業、滋賀県大津市)、門前宿「和空法隆寺」(2019年9月開業、奈良県斑鳩町)(いずれの施設も運営は当協会の関連会社 株式会社和空プロジェクト)の監修などを通じて、コンテンツの開発や提供に関するノウハウを蓄積している。
こうした取り組み(宿坊創生プロジェクト)が評価され、2018年に近畿経済産業局「第2回はなやかKANSAI魅力アップアワード〜関西インバウンド大賞特別賞(新規性・独創性部門)」を受賞した。
全国寺社観光協会:https://jisya-kk.jp/
テラハク:http://terahaku.jp/
和空下寺町:https://waqoo-shitadera.com/
和空三井寺:https://waqoo-miidera.com/
和空法隆寺:https://waqoo-horyuji.com/
【文章】EeNa 編集部