【Bリーグ】全選手オンライン・ミーティング&決起集会を開催



Bリーグは、今季の開幕を約1か月後に控え、8月31日 (月)、WEB 会議システムを利用した全選手ミーティングを開催した。



ミーティングには、今日までに B1・B2 クラブとの契約を締結済みの選手に加え、島田チェアマンをはじめとするリーグ競技運営関係者、クラブ関係者ら約430人が参加。来るべき開幕に向け、それぞれがそれぞれの立場で士気を高め合う決起集会となった。

島田は参加者に対し、「コロナ禍のなかで開幕する今季は、厳しいシーズンに なることが予想されますが、我々はファンのため、バスケットボール界のために一致団結し、 この困難を乗り越えましょう」と呼びかけた。



そして、島田はシーズンへの思いを次のように伝えた。

「現状では、ゲームの実施にリ スクが伴うことは事実ですが、我々はそのリスクに対してどれだけの準備をしてきたのか、 そのプロセスこそを大事にしていきましょう。ウィズ・コロナの時代の新しい日常のなかで、 感染予防に対する一人ひとりの意識や対策の実践が重要なことは言うまでもありませんが、 感染者 (陽性判定者) が “悪” なのではありません。

万が一の場合でも、皆さんが社会的責 任を一身に負う必要はなく、リーグはクラブ・選手・スタッフ、そしてその家族を守り抜くことを約束します。それが『バスケで日本を元気に』を実現し、来るべき東京 2020 オリンピックにもつながる道であると信じているからです。」


その後、B.LEAGUE 新型コロナウイルス感染症対策チームのエグゼクティブアドバイザ ー・中山晴雄ドクター (東邦大学医療センター大橋病院 院内感染対策室・副室長・専任 ICD 、日本感染症学会感染症専門医)から、同感染症対策ガイドライン(*脚注)や今後の見通しに関する説明を受けた参加者たち。

中山は「予断は許さないし、今後数年の間はその影響が及ぶと思われますが、ゲームが行われることと、感染対策を講じたうえでの社会性、 経済性、そして安全性は同時に成立するものと考えています。我々としても全力でサポート していきます」とコメントを残した。




先日、クラブ内にて PCR 検査の陽性判定者が確認されたアルバルク東京の#3 安藤誓哉選手は、自身の苦い経験についてこう述べた。

「アルバルク東京は、緊急事態宣言の解除以降、クラブ内でガイドラインとロードマップを 作成し、それを遵守してきました。それでも陽性判定者が出ました。すでに新型コロナウイ ルスは身近なもので、誰でもが陽性判定を受ける可能性がある状況であることを実感しています。陽性判定者はもちろん、濃厚接触者として 10 日間ほどを過ごした僕たちも、精神 的にも肉体的にも厳しい経験でした。

皆さんも開幕に向けて準備不足であるとか、不安な一面がきっとあると思います。でも自分はその不安以上に、自粛・療養期間が明けて再びバスケットボールと向き合える今、厳しい練習の日々が続く今を、嬉しく感じています。」




今年の3月以降、全選手関係者それぞれがコロナ禍の厳しい現実に直面しているからこそ、発言者のメッセージは1人1人の心に響いたはず。今回の決起集会は、選手・スタッフがあらためて一丸となる良い機会となったと言える。

「簡単なシーズンになるとは思っていませんが、僕たちの真価が問われるシーズンだとも思います。このシーズンの意味を一人ひとりが考え、一緒に頑張っていきましょう。 」

安藤選手は最後に、1人の選手としてそう語っていた。

(*) B.LEAGUE 新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインの一般公開は、9 月 11 日 (金) 予定となる。


〜ミーティング後の選手コメント〜


○ベンドラメ礼生選手 (東地区/サンロッカーズ渋谷 #9)
「今季が難しいシーズンになることは分かっていたつもりでしたが、今日、選手・関係者で 認識を一つにできました。自分たちプロのスポーツ選手は、プレーを通してファンの皆さん に喜びや元気を届けられるということがうれしいですし、それこそが自分たちの仕事だと 思っています。短い時間ではありましたが、みんなでコロナについて考えるきっかけを得ら れた点で、とても有意義なミーティングだったと思います。」



○田渡 凌選手 (西地区/広島ドラゴンフライズ #21)
「島田チェアマン、中山ドクターの話を聞き、あらためてコロナ対策の重要性を認識できました。特にチェアマンの自分たちを守ってくれるというメッセージは心強かったです。また 実際に陽性判定者が確認されたアルバルク東京の安藤選手の経験談も、経験したからこその思いが伝わりました。自分たちが今後、どのようにコロナと向き合っていくかを具体的に イメージする、良い機会になったと思います。」

(C)B.LEAGUE

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【文章】EeNa編集部

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