奈良祐希個展『samādhi』が淡路島にて開催
「禅坊 靖寧」を舞台に奈良祐希個展『samādhi』を開催します。本展では代表作「Bone Flower」と新作「Bone Flower_Nest」に加え、淡路島の神秘的な大自然からインスピレーションを受けた最新作「Synapse」を発表します。
奈良祐希は、350余年の歴史を誇る⼤樋焼⼗⼀代⼤樋⻑左衛⾨⽒を⽗に持ち、祖⽗である10代⽬(現・⼤樋陶冶斎)は工芸界存命唯一の⽂化勲章受章者でもあります。1600年代半ば、加賀藩主が京より千家茶道を取り⼊れた際、樂焼唯⼀の脇窯として⾦沢の地に⽣まれたのが⼤樋焼であり、初代・⼤樋⻑左衛⾨から、本家は代々、その名跡を受け継ぎます。大樋家の⻑男として⽣まれ、伝統工芸の継承者となる宿命ですが、建築家・現代アーティストとして、歴代とは全く異なる独自の路線を歩んでいます。
建築家としては、東京藝術⼤学で建築を学び、同⼤学⼤学院(美術研究科建築専攻)を⾸席卒業。建築家 北川原温氏の下で設計修行を経たのち独立、現在は建築デザインラボ EARTHENを主宰しています。「土」をモチーフに設計活動を展開し、近作では、Node(企業新社屋/金沢市)、Cave(リノベーション/富山市)など。
その一方で、現代アーティストとしても活動を続け、「共創」を展示コンセプトとして、様々な異なる事象を調和させ領域を超えたものづくりを得意とします。また、歴史的建造物、文化財といった建築的財産や自然に焦点を当てた展示を行い、アートの力でそれらの持つ場所の力を顕在化させる社会的な試みに取り組んでいます。
本展の開催場所である「禅坊 靖寧」は建築界最高栄誉といわれる「プリツカー賞」を受賞した建築家 坂茂氏設計による唯一無二の建築物です。 全長100m のウッドデッキを有し、360度の全方位に広がる淡路島の絶景と溶け込みながらも、躍動感のあるダイナミックな建築デザインとなっています。淡路島の大自然を感じられるよう稜線を超えない高さに計算されており、展望デッキにいると雄大な自然に包まれているような不思議な感覚があります。また、風が抜ける展望デッキは様々な自然の音を楽しむことができます。
奈良祐希 個展『samādhi』
会期:2023年7月23日(日) – 8月6日(日)
時間:開催日により異なります。詳細はお問合せください。
定休日:7月27日(木)及び8月1日(火)
会場:禅坊 靖寧(ぜんぼうせいねい)
住所:〒656-2301 兵庫県淡路市楠本 字場中2594-5
内容:代表作「Bone Flower」と新作「Bone Flower_Nest」に加え、淡路島の神秘的な大自然からインスピレーションを受けた最新作「Synapse」を発表
公式サイト
http://yukinara.jp/
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