キャステム京都LiQが「デジタル×伝統技術」モノ専門のセレクトショップをオープン

キャステムは、7月15日、キャステム京都LiQビル1階(京都市右京区西院)にセレクトショップをオープンした。自社の工芸品や京都の日常生活品などを取り揃え、これからの時代に必要となるデジタルと伝統技術を駆使して作ったモノを展開している。

キャステム京都LiQビル(以下、京都LiQ)は、高性能なCTスキャンと3Dプリンターによる造形サービスや試作品製作などを行う「ものづくり」スペースだ。これまで、学生や有名アーティストとのコラボレーションや京都という場所柄、貴重な工芸品の修復や保存の依頼も受けてきた。

今回、京都LiQの1階をセレクトショップにすることで、より多くの人たちがデジタルと伝統技術に触れる場を提供し、ワークショップも開催していくという。

キャステムの人気商品

・可動式の「ミニチュア工具」シリーズ
・「令和ぐい吞み」(令和発表から“2分27秒後”に発売開始)
・ポケットモンスターの「モンスターボール虫かご」
・「キン肉マン」のマスクのシリーズ(作者ゆでたまご先生も絶賛)

京都の伝統技術を活かした工芸品

毎年京都で開催されているモノづくりを通した交流イベントDESIGN WEEK KYOTOに参加している工房や、作家の伝統技術で作られた日常生活品を多数取り扱っている。

・京都の藍染の技術を応用して作られたモダンな模様の手ぬぐい
・淡い色合いで特徴的な模様のある食器
・木と漆で作られたカトラリーなど

今後、高い技術を持つ職人とキャステムのデジタル技術をコラボレーションした新商品を企画・販売していく予定だ。

ワークショップ

店内で、お湯で溶ける金属「低融点金属」を使用したワークショップを行うことになった。3Dプリンターで作られたハンコと粘土を使い、オリジナル金属を作る体験ができる。その他にも様々なワークショップの開催を予定。

京都LiQショップ
営業時間:12:00~20:00(臨時休業あり)
住所:京都府京都市右京区西院平町22
電話:075-325-1181
Web: http://www.castem.co.jp/kyoto_liq_bldg/

京都LiQ

広島県福山市にある金属部品メーカー株式会社キャステムが運営する、CTスキャンや3Dプリンター、試作品製作などの依頼や相談が可能なものづくりスペース。本施設は高性能なデスクトップ3Dプリンターを複数導入していて、造形サービスも行う。3Dプリンターを活用した樹脂の試作品製作や、ロストワックス精密鋳造の技術による金属製品の試作も可能。また、学生やデザイナー等にスペースを開放し、付加価値の高い製品の企画開発を進め、京都の伝統とデジタル技術を活かしたものづくりに挑戦中。

株式会社キャステム

ロストワックス精密鋳造・メタルインジェクション(MIM)の技術を用いて、電車・工作機械・医療機器等あらゆる産業の精密部品の製造販売を主軸としている。長年培ってきた技術を活かし、2017年より個人のユーザーを対象とした商品の企画・製造・販売を開始。有名スポーツ選手、アイドルの手型の金属オブジェやモンスターボール虫カゴ等、これまでに無いアニメ・漫画・スポーツ関連グッズを次々と生み出してきた。昨年の4月1日には日本最速の新元号グッズの発売に挑戦し、新元号「令和」発表から2分27秒後に「令和ぐい呑み」を発売し、話題をさらった。その他、紙ヒコーキ、コマ大戦、ものづくりスペース京都LiQビル(京都西院)、パニパニファーム(宮古島)など、常に金属・常識にとらわれない「モノづくり」への挑戦を行っている。

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