神戸【BIOME】中里花子が陶器個展「夜の色」を魅了する世界へ。ご案内。



神戸元町山手のArtroom BIOMEでは、9月19日(土)より、唐津の陶芸家中里花子氏の陶器個展「夜の色」がスタートする。また、同氏の作陶やライフスタイルを紹介するスライドーショーも上映予定だ。

夜空にうっすらと浮かぶ雲。
木々や葉のシルエット。
月明かりによる色の演出は、静かだけど、存在感があり、目を見張るものがある。

今回の個展は「夜の色」が魅せる世界となる。 


中 里 花 子 陶 器 個 展
「  夜  の  色  」


唐津見借の森に佇む「monohanako」は、緑濃く樹々に溶け込んだ中里花子氏のアトリエ&ギャラリーだ。
棚や仕切りが陰影をなし、陽の入り具合で、作品たちの表情とその変化が楽しい。
そのなかで、ひときわ目を奪われたものがあった。
どこまでも深い紺色のカップやリム皿が陰のせいか漆黒に見える。
その漆黒が美術品のように潔く、出番待ちの生活の具のように、静まり返っているかに見える、色と光の不思議な感覚に、見入ってしまった。
中里氏の作品には、持つ手にふくよかさを感じさせ、フォルムは安心感をあたえてくれるものがある。
また竹を模していて、内側に節はないのにあたかも飲み物が揺れるような面白さも楽しめる。
飲む仕草をし、「これは酒器にでも使えそう」というと、おもしろがる中里氏。
「そうしましょう」と、作品の小ボウルが、衒いもなく使い手の思いとして受け入れられてしまうことも。
鷹揚でいて、「monohanako」で見た漆黒のような濃紺や青で引き締まる作品を集めた「夜の色」個展。
BIOME にて案内する。




●概要
会 期: 2020 年 9 月 19 日(土)~ 9 月 27 日(日)
時 間: 13:00 ~ 18:30(最終日は 16:00 閉廊)
休 廊: 9 月 23 日(水)
在 廊: 在廊の予定はなし
作 品: 約 200 点


●中里花子(Hanako Nakazato) 
唐津に生まれ育ち、16 歳で単身渡米
• 大学卒業後帰郷し、父中里隆より陶芸を学ぶ
• 2000 年、東京万葉洞での親子展を皮切りに、日本、アメリカ各地で数々の個展を開催
• 2007 年、唐津に自身の工房「monohanako」を設立
• 2010 年にメイン州に「monohanako West」を設立
• 現在、唐津とメイン州を半年ごと行き来し作陶


● text by EeNa

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