都倉賢が初の大阪ダービーに向けた心境を語る「僕自身がチームに恩返しを」
昨シーズン、セレッソ大阪に移籍をしたFW都倉賢選手(34歳)。ガンバ大阪との大阪ダービーの直前に右膝の大怪我で戦線離脱し、大事なシーズンを棒に振った。そして、再開される2020年シーズン。初出場となるダービーに向けた都倉の想いとは――。
―トレーニングマッチを重ねてきて、今のチーム状態はいかがですか?
都倉:中断して、普通のシーズンからシーズンまでの、オフを挟んでキャンプをやって開幕を迎えるのと同じくらいの、それ以上の休みがあった中で、しっかり4週間から5週間をかけて準備はできたので。
正直、別に今が100%である必要はないと思っているので。通常のシーズン開幕の時と同様、チームとしても僕個人としても70%から80%の完成度から徐々に上がっていけばいいと思います。現段階ではそこがベストの状態だとは思っているので、1週毎にチームの目的と狙いを持ったフィジカルや戦術の練習を、しっかりと狙いを持って積み重ねてここまでこれていると思います。
―都倉選手は去年の大阪ダービー直前に怪我をしたこともあり、移籍してから初の大阪ダービーになります。ダービーにかける思いを教えてください。
都倉:昨シーズン、ダービー前に怪我をして悔しい思いをしました。実際、吹田に足を運んで、サポーターがコレオを作ってくれて、選手たちは9番のユニフォームを着て入場してくれた、その思いというのは一生心に刻み込まれました。
次は僕自身がチームに恩返しをできる番だと思っています。この再開がダービーというのも、僕自身は運命を感じずにはいられないので、昨年やり残したことをしっかりとプレーを通じて、チームに貢献し、皆さんの思いに応えられたらと思います。
―ガンバのディフェンスラインに今年から昌子選手が入りました。非常に能力が高い選手が揃う守備陣を崩していくために、どういった意識で臨むことが必要でしょうか?
都倉:うーんと、企業秘密なので言えないのですけど、僕らは(ロティーナ)監督とイヴァンのチームコンセプトのもと、準備してきたことをピッチ内で出場した選手が実行するということだけなので。
ガンバさんに対しての対策やスカウティングはバッチリできているので、今週あと3日、4日、ガンバ戦に向けて練習からそれを実行できるかどうかだと思います。
―去年、怪我がありました。今年にかける思いを教えてください。
都倉:準備できる全てのことはしたという自信はあります。でも実際には蓋を開けてみないとどうなるか分からないというのは、どの世界にも言えることなので。
僕自身はずっとベストを出し続けて、ここまでこれたし、それをサポートしてくれたメディカルだとかチームには感謝しかないです。「昨年は怪我でサッカーができなかった。今回はコロナでサッカーできなかった」という、自分には同じような境遇が2年連続続いている中で。今度は僕らがプレーで、社会だったりファン・サポーターに、何かしらポジティブなエネルギーを与えられるチャンスでもあるので。そういった自覚を持って、今まで以上にプレーしていけたらと思っています。
セレッソ大阪
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