ヴィッセル神戸、アジア一を逃す!山口蛍「力をすべて出した」
サッカーのクラブアジア一を決めるACLの準決勝で、ヴィッセル神戸は蔚山(韓国)と対戦。後半7分、安井のCKを山口が右足で合わせて先制したが、延長の末惜しくも1-2で敗退した。得点者:山口
三浦淳寛監督
―今の心境を聞かせてください
負けてしまい非常に悔しい気持ちでいます。私自身は選手、コーチングスタッフ、クラブスタッフ、みんなで戦ったという一体感を共有したいと思います。
―準決勝までたどり着いたことに満足していますか
クラブの目標はアジアナンバーワンでした。結果として優勝には届きませんでしたが、そこまでの過程というのはとても素晴らしいものがありました。一体感を持って戦うのは難しいことですが、選手たちはこのACLで一つになって戦ってくれたので、素晴らしい大会になったと思います。
―大会を通して、チームの戦いぶり、成長についてどう思われていますか
まず目標達成はできませんでしたが、この大会に参加して、試合を重ねて我々のアイデンティティーは決して間違っていないと思いました。サッカーのスタイル、チームコンセプトはブレることがあってはいけないと思っています。当然、成長していく過程で結果が出ない時もありますが、(コンセプトを)ブラしてしまうとチームの成長はやはり望むことができません。本当にこの経験をしっかりと生かして来シーズン、ヴィッセル神戸がさらに成長できるように引き続き継続してやっていきたいと思います。
―試合を決められるイニエスタ選手のような選手がいたら結果は違っていたと思いますか
サッカーは難しいスポーツです。もし特定の選手が誰かいたらという質問に関しては、私には答えられません。ただ、イニエスタ選手は素晴らしい選手ですし、今日戦ってくれた選手も、全てを出し切ってくれて、非常に誇らしく、素晴らしかったです。その姿勢が私にはすごく評価ができると思います。
山口蛍選手
―非常にタフな試合で残念な結果になりましたが、試合を振り返ってもらえますか
単純に僕たちより蔚山の方が強かったということだと思います。自分たちが今持てる力をすべて出したし、ここまで来れたことを誇りに思っていいと思います。
―ノエビアスタジアム神戸ではパブリックビューイングがあったり、日本でも多くのサポータが応援してくれていたと思います。ファン、サポーターに向けてメッセージをお願いします
遠い日本からせっかく応援してくれていたのに、結果を出せなくてすごく申し訳ないですが、帰ってからリーグ戦もあるので、いい姿を見せられるようにしたいです。先ほども言いましたが、胸を張って帰りたいと思います。
酒井高徳選手
―タフなスケジュールでの戦いでしたが、今日の試合を振り返って下さい
まず、最初に、ここまでサポートしてくれた現地の皆さんと、ホテルの関係者の皆さん、遠くから応援してくれた、ヴィッセル神戸のファンの皆さん、Jリーグ、日本中の皆さんに、感謝したいと思います。自分達の力だけでは、絶対にここまで来ることができませんでした。2試合続けて苦しい試合の中で勝ちきれなかった事は非常に悔しいです。全てを通して言える事は、自分達のできる事はやりました。個人個人で見ている人が、どう思うかはあると思いますが、チームとしてまとまって全てを出しきって帰る事ができますので胸を張って帰りたいと思います。ただ、自分達は応援してもらっている中で結果を残したかったので、それに応えられなかったのが非常に残念です。
―VARの判定で試合が難しくなったのではないでしょうか
見られている事はしょうがないです。これまでは、それが分からなかったのが、サッカーの醍醐味でもありましたが、世界のルールが変わってきて、そのルールに則ってやっている中で、確かにあった事実を見ているのであれば、それはしょうがない事だなと思います。相手に多くのチャンスがある中で助かった部分もありましたし、逆に自分達が決めなければいけないシーンもありました。それも全部含めて今日の結果だと思っています。勝てなかった事が非常に残念です。
―ACLで得た収穫と感じた課題を聞かせて下さい
Jリーグとは違った大会で、戦う相手や、戦い方も違ったので、やるサッカーも変わりますがチームが同じ方向を向いてやる時にどれだけの事がやれるか一人ひとりが感じ取っていると思います。リーグ戦で今年は全くいい結果が出ませんでしたのでどういうところを直して、どういうところが足りないのかこの大会を通じて感じる事ができました。それを持ち帰って、来シーズンの前にもう一試合あるので、生かしていきたいと思います。この悔しさを忘れる事は無いと思うので、また早くこの舞台に戻ってきて、次はもっといい結果を出したいと思います。神戸に戻って、自分達のやる事をハッキリさせて成長していきたいです。
©️VISSEL KOBE
● text by EeNa