ベントレー、クリスマスのミッションとともに耐久性試験を開始！

2023.12.20

世界で最も有名で、貴重で、象徴的なベントレーであるチームカーNo.2にインスパイアされたベントレーブロワージュニアは、英国のザ・リトル・カー・カンパニー（The Little Car Company）とベントレーのヘリテージコレクションのコラボレーションで製作されたモデルです。

卓越した品質基準の元、手作業で製作され、オリジナルのブロワーにインスパイアされた美しい装飾が施されています。ベントレーブロワージュニアの機械的な性能とデザインの両方に対する信頼を得るため、ザ・リトル・カー・カンパニーが3大陸に渡り、5,000マイルを超える耐久性試験を実施します。このミッションは、合同クリスマスパーティーのために、雪景色のスイスからクリスマスツリーを集めるという、季節的なアイデアからスタートしました。

この耐久性試験では、2024年の生産開始を前に、さまざまな試験場での実走行や使用が予定されています。1929年型4.5リッタースーパーチャージドベントレーを85％の縮尺で再現したこのモデルは、EUのL7e型式認証に向けた公道での合法性を確保するため、シートベルトを含む広範なテストが実施される予定です。

ベントレーブロワージュニアは、15 kW (20 bhp)のモーターを搭載した48V電動パワートレインで構成されており、英国およびEUでの最高速度は時速45マイル/時速72 km (米国では法律により時速25マイル/時速40 km)、航続距離は約65マイル/104km(大人2人がタンデムで乗車可能)と予想されています。

オリジナルのベントレーブロワージュニアは、700を超えるパーツから構成され、本物の素材を使ってすべて手作業で製作されています。ボディワークは2つのセクションで構成され、リアボディ構造はアッシュフレームではなくカーボンファイバー製ですが、オリジナルと同様に含浸布で覆われています。複数の冷却ルーバーを備えたボンネットは、伝統的な技術を駆使してアルミニウムで手作りされ、美しいレザーのバックル付きボンネットストラップで固定されています。

ベントレーブロワージュニアには、リーフスプリングとスケールダウンされた当時のフリクションダンパーを使用した本格的な仕様のシャシーが採用されます。フロントにはブレンボ製ブレーキ、リアにはドラムブレーキが装備され、必要な制動力はすべて確保されています。電気モーターはリアアクスルに搭載され、バッテリーと駆動電子機器はすべて隠れたアンダートレイ内に収められています。

この伝説的な1930年代のクルマを現代に蘇らせるためには、ライト、シートベルト、保安基準を満たさない突起物の削減といった課題があります。しかし、現在では5台の「実験的な」ベントレーブロワージュニアが耐久性試験と販売活動を世界中で行っており、特別にオマージュされたベントレーブロワージュニアも製作中です。

ソーシャルメディアチャンネルがクリスマスツリーを乗せたスーパーカーの画像で埋め尽くされるのを見たベントレーとザ・リトル・カー・カンパニーは、この機会にそれらの85パーセントのスケールでお祝いをすることにしました。そしてベントレーブロワージュニアは、オフィスのクリスマスパーティーのための松の木を簡単に運ぶのに最適な車であることが証明されました。