【ロックスターファームズ】和歌山県の食文化を再発見できる施設が「グッドデザイン賞」を受賞!



スペースがディレクション・実施設計・施工を担当した【ロックスターファームズ】は、公益財団法人日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞した。

本施設は和歌山県の食文化を再発見できる食料品店だ。食を通して和歌山の文化に関心を持ってもらい、次の世代に繋いでいくことを目的に、日々の食材を扱う専門店主と特産品生産者が出店している。

日常品と特産品はエリアを分けて販売されることが多い中、本施設では専門店主と特産品生産者がそれぞれの文化やアイデア、知識を掛け合わせて売場や商品を演出。また、お互いの商品を自由に組み合わせて、和歌山の昔ながらの料理や新しい料理を提供できる場としている。



売場は食材や特産品で構成し、旬の野菜は気軽に発送できるようにすることで「お土産」に、特産品は小分けで販売することで日々の食卓の「おかず」になるきっかけを提供している。普段の生活では特別に感じない地元の文化を日常の中で緩やかに体感することで、観光客だけでなく地元の利用者にとっても、その素晴らしさを再発見してもらえる施設を目指しているという。


審査委員コメント
「通常、地方都市の駅前商業施設では観光客用の土産コーナーと地域住民用に生鮮食品を販売するエリアというように利用客によって区画を分けて計画される。ロックスターファームズでは『野菜がお土産に変わる什器』という発想で観光客と地域住民の双方が利用したくなる考え方を前提とした発想で商材の扱い、什器のデザインや配置、陳列方法に至るまで一貫したスタンスが感じられた。こういったアイデアの中にローカル文化を商業として成立させるためのヒントが垣間見れ、ぜひ行ってみたい施設である。」

①食材や特産品が並ぶ売場
②オリジナリティのある売場を演出する陳列什器
③食材調理や催事が行われるオープンキッチン


グッドデザイン賞とは
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動だ。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としている。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されている。

主催:公益財団法人日本デザイン振興会
URL:http://www.g-mark.org/


株式会社スペース
代表者:代表取締役社長 佐々木 靖浩
本社所在地:東京都中央区日本橋人形町3-9-4
TEL:03-3669-4008(代表)
事業内容:商業施設・文化施設・娯楽施設・イベント空間の企画・コンサルティング・設計・監理および施工
URL:https://www.space-tokyo.co.jp/


● text by EeNa

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