種まきから稲刈り、羽釜で炊いて食べるまでお米の一生を体験する「お米の学校」を実施|

~田んぼの原風景や米食文化の継承を目指したプロジェクト~
5日本初のアグリツーリズモリゾート「星野リゾート リゾナーレ那須」は、2021年から取り組んでいる、種まきから稲刈り、羽釜で炊いて食べるところまでのお米の一生を体験する「お米の学校」を2024年も実施します。栃木県・那須町のお米農家「稲作本店(FARM1739)」の協力のもと、リゾナーレ那須の宿泊者と一緒に稲作体験を行います。2024年4月14日から10月27日までの期間、全5回にわたり、施設内の田んぼで種まきから田植え、除草、稲刈り、脱穀、精米作業までを体験。毎回行う羽釜を使用した炊飯に加え、各回の参加者の自宅へ新米をお届けします。参加した際の様子を思い出しながら、自分たちで育てたお米を味わうことで、お米の魅力を一層感じていただけます。

背景
日本における田んぼの面積は、農林水産省のデータによると、昭和40年の約312.3万haから令和4年の約235.2万haと減少しています。また、一人あたりのお米の消費量も、昭和40年の111.7kgから令和4年の56.1kgと半減しています。その土地の農体験や自然体験、文化交流を楽しむ日本初のアグリツーリズモリゾートとして、田んぼが広がる美しい日本の原風景や、そこに生息する生き物や自然環境の尊さを参加者へ伝えることで未来に田んぼを残したいと考え、同じ思いを持った地元農家と協力し、当プロジェクトを立ち上げました。

稲作本店(FARM1739)は那須でお米を作り続けて150年、お米の未来を考え、お米の魅力を発信する為、ポン菓子や手軽に楽しめるパックごはんをはじめ、さまざまな商品を開発。また、田んぼの魅力を伝えるイベントとして、田んぼの畔でカフェやキャンプを開催しています。2022年には、農林水産省「ディスカバー農山漁村の宝AWARD」特別賞など、さまざまな賞を受賞し、取り組みを評価されている那須町のお米農家です。

■稲作本店公式サイト(http://farm1739.com/

ポイント1  施設内の「田んぼ」で、種まきからお米づくりの1年を実践
4月から10月の期間中、一般ではあまり体験できない「種まき」から、手作業での「田植え」、「除草作業」、「稲刈り」や「脱穀」など、その時期に合わせた作業を体験。季節ごとに移り変わる田んぼの景色の中で、お米のはじまりから食べるまでの工程を体験できます。

ポイント2 羽釜炊きごはんで結ぶおむすび
各回の体験後には、田んぼの畔で昔ながらの炊飯方法であるかまどを使用した羽釜での炊飯を体験。炊き立てのごはんでおむすびを結びます。お米農家が一番おすすめするお米の食べ方として、田んぼの畔で炊き立てのごはんを食します。お米の味わいや、手間暇かけて作った食事のおいしさを感じる体験です。

ポイント3 お米の成長を見守り、新米をいただく
種まきから収穫まで全5回のプログラム内容に加え、お米の成長過程や田んぼの写真を施設のInstagramで紹介。各回の作業内容を知り、田んぼや稲穂の変化の様子を継続して知ることで、より一層お米の魅力を感じることができます。第5回のプログラム終了後には、その年収穫された新米が自宅に届きます。お米は収穫後に精米した状態で送る為、届いたその日から新米を食べることができます。

お米の学校の進化
お米の学校は2021年に開始して、今年で4年目を迎えます。お米づくりのノウハウの蓄積と、継続して取り組むことでリピートしてくれる参加者も増え、収穫量と参加者数は年々増加しています。


「SDGs(*1)」と本プロジェクトの関わり
星野リゾートは経済価値と社会価値を両立するCSV経営(*2)が重要だと考えています。SDGsを、CSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、環境経営の推進やフードロスの削減、伝統文化・伝統工芸の継承に向けた取り組みなど、さまざまな活動を行っています。リゾナーレ那須では、農業と観光を結ぶアグリツーリズモリゾートとして、お米の学校プロジェクトを継続して実施。各回体験後に田んぼの畔でお米の喫食の機会を設けます。生産者としてお米を育てる作業と、消費者としてお米を食べる体験を通じ、SDGsの目標4「質の高い教育を皆に」の達成に貢献できると考えています。
*1 SDGs : 持続可能な開発目標
*2 CSV : 経済的価値を創造しながら、社会的ニーズに対応することで社会的価値も創造するアプローチ
(マイケル E.ポーター/マーク R.クラマー著「経済的価値と社会的価値を同時に実現する共通価値の戦略」ダイヤモンド社 2014 年)

https://risonare.com/nasu/

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