体感15℃!熱中症で1番苦しむ野球部員のために開発されたアイスバッテリー
松浦工業(大阪市)は、約2時間(気温35℃ 想定)も冷却効果がある「アイスバッテリー」を開発した。
手のひら冷却によるプレクーリングとは
運動前・中・後に手のひら、ほっぺ、足のうらから身体全体を効率良く冷やし、体温の異常上昇を抑えることによる熱中症予防と、リフレッシュ効果による集中力・判断力・持久力の低下を抑えパフォーマンス維持を図る方法となる。
松浦工業は、米国で先行して導入が進む新しい暑さ対策「手のひら冷却によるプレクーリング」を多くの高校野球指導者に知ってもらって、活用してもらう目的でオンライン紹介サービスを8月10日(月)より開始した。
今回のサービスは、新商品「体感15℃ 手のひら冷却 アイスバッテリー(R)fresh」を導入している部活チームの使用例を紹介する形で行うが、プレクーリングの手法自体は、現在の部活現場で使用されている氷のう、アイシングや保冷バッグを使っても一定の効果は期待できるようだ。
サービス実施の背景
国立環境研究所によると、中高生では熱中症が運動中に発生する割合が3割以上と最も高い。死亡者数1位は野球部、死亡率1位はラグビー部。熱中症の主要因の一つが猛暑日や熱帯夜の急増による運動中の体温の異常上昇による自律神経や脳機能の低下とされる中、「身体を冷やす重要性の認識」が部活現場で低いという課題がある。
気温が体温を超えるほどの猛暑日が日常化する中で、行われている対策は昔も今も同じ「水分補給」だけと進化がない。水分補給だけでは命が守れない「水分補給と同じ頻度で、こまめに身体を冷やす習慣づくりで体温の異常上昇を抑える」ことが重要となる。
例えば、夏の野球練習現場で気温35℃を超える環境でもウオーミングアップはするが、クーリングダウンを習慣として取り入れている例はプロ野球界でも少ない。これは、身体を冷やす道具が少ないことも理由だが、指導者の意識の問題とも考えられる。
昨年のNHK番組で「超お手軽に身体を冷やせる方法(米スタンフォード大学の研究で動脈を冷やすより、1/3の時間で深部体温を下げる効果がある)」として紹介された「手のひら冷却」を多くの高校野球指導者が知り、「身体をこまめに冷やす」習慣づけが出来る事で運動中の熱中症重症事例を減らせると考え、セミナーを開始することを決めたという。
紹介サービス実施の狙い
全国の高校球児に、ペットボトルより手軽で「手のひら冷却」に最適な体感15℃が長持ちする道具があることを知ってもらい活用してもらうため。
「体感15℃ 手のひら冷却 アイスバッテリー(R)fresh」の特長
①2つの異なる表面温度(マイルドな冷たさ20℃、切れのある冷たさ10℃)
②肌に触れるカバーにポリウレタンを採用(肌にも環境にも優しい)
③毎日の使用後は中性洗剤で洗えて、繰り返しワンシーズン使える
定価:,980円(税抜き)
生産国:日本
松浦工業コメント
「試行錯誤を重ね作った手のひらサイズの携帯型アイシングは、表面と裏面で異なる温度を持ちます。実際に手のひら、ほっぺ、足の裏(体温を調節する特別な血管AVAが多くある)にあてると、程よい冷たさが身体の中心に伝わり、体温の上昇や汗の量が抑えられることを実感していただけると思います。
弊社は小さな会社ですが、世界に類のない冷たさが一定温度で長持ちするアイスバッテリー技術を使い暑さを強みにできる『ライバルの一歩先を行く!』アスリート・チームづくりのお手伝いを出来ると信じております。新しい習慣による、新しい可能性の発見を通じて、球児が将来に夢と希望の持てる環境づくりに貢献していきます。」
お問い合わせ窓口:
松浦工業株式会社 アイスバッテリー事業部 井戸
HP:https://www.ma-sports.biz/
Mail:e.ido@matsuura-ind.co.jp
【文章】EeNa編集部