ホロラボ|5G技術検証・体験施設「5G X LAB OSAKA」で⽂化財を可視化



ホロラボは、大阪市が設置するソフト産業プラザTEQS内にある、10/1にオープンした5Gの技術検証や体験ができる施設「5G X LAB OSAKA(ファイブジー・クロス・ラボ・オオサカ)」にて、HoloLens 2体験の技術サポートを担当した。

「5G X LAB OSAKA」は、⼤阪市、ソフトバンク株式会社およびAIDOR共同体(構成:公益財団法⼈⼤阪産業局、⼀般社団法⼈i-RooBO Network Forum)が官⺠連携で運営する、 5G関連ビジネスの共創を⽬的とした施設だ。

ホロラボでは、「5G X LAB OSAKA」に展示された製品のうち、SB C&S株式会社と共同開発している「mixpace」、Microsoft社のAzure Remote Rendering、KYOTOʼS 3D STUDIO株式会社による⽂化財可視化のデモ体験について技術サポートを⾏った。




■特長 
5G X LAB OSAKAの展示・体験ルームにおいて、HoloLens 2の下記機能を体験できる。 

・mixpaceとは
mixpace(ミクスペース)はSB C&S株式会社とホロラボが共同開発した、3DCADやBIMで作成した設計データを自動でAR/MRに変換する製造業・建設業向け可視化ソリューションとなる。 

シンプルな手順でリアルな空間にバーチャルなオブジェクトを重ね合わせられるため、レビュー・検証・デモなどの用途に利用できる。 
 
・Azure Remote Renderingとは 
Azure Remote Rendering(アジュール・リモート・レンダリング)は、Microsoft社のHoloLens 2 向けサービスで、最高品質の3Dコンテンツと対話型エクスペリエンスをリアルタイムにHoloLens 2で利用することが可能だ。2020/09/30時点では、パブリックプレビュー段階となる。




■体験内容 
1)mixpace (業種: 建設)
3DCAD/BIMデータを変換し可視化するmixpaceを使い、HoloLens 2で現実世界に建築物のモデルを重ねて描写する体験ができる。建築や工場での設計図面の詳細確認に有効な機能だ。mixpaceはiPadOSにも対応しているので、HoloLens 2上で見えている可視化情報をiPadからでも表示しつつ確認できる。 
 
2)mixpace + Azure Remote Rendering (業種: 建設)
3DCAD/BIMを可視化するmixpaceサービスをAzure Remote Renderingと組み合わせて、HoloLens 2の描画性能を大きく超える500万ポリゴンの設計データをMRで体験可能だ。
 
3)文化財3DCG + Azure Remote Rendering (業種: 地域)
KYOTOʼS 3D STUDIO様のブースでは、高精細な3Dメッシュ化した文化財をAzure Remote Renderingにより高精細なままでHoloLens 2でMR体験できる。

KYOTO’S 3D STUDIO様が保有するE57形式のレーザースキャンによる高精度高精細な点群データを、ホロラボの持つフォトグラメトリ技術とノウハウ(※)を活かして美しさを保ったままに3Dメッシュ化。
※監修:藤原龍(フォトグラメトリスト)@ホロラボ

今回の展示ではAzure Remote RenderingによりHoloLens 2の描画性能の限界を超えた文化財のCGによる再現をご体験できる。


■5G時代の新サービスの形
いずれの展示でも超大容量データを、ヒトが着用するHoloLens 2で取り扱いつつ直観的なUXを実現する上で、広帯域・低遅延な5Gを使うことが必須となる新時代のサービス形態と言える。


5G X LAB OSAKAについて
「5G X LAB OSAKA」は、大阪市が設置するソフト産業プラザTEQS内に開設された、企業が5Gの技術検証や体験を行える施設だ。施設内には「展示・体験ルーム」と「検証ラボ」があり、企業は5Gのデモンストレーションを体験できる他、5Gを活用した製品・サービスの検証などが無償で行える。また、5G関連ビジネスの創出を目的として、開発支援やビジネスパートナーのマッチングなどのビジネスサポートもする。 

5G X LAB OSAKAウェブ: https://teqs.jp/5gxlab


■ホロラボについて
ホロラボは2017年1月18日、Microsoft HoloLens の日本上陸のその日に設立された研究開発型の企業だ。Windows Mixed Realityに代表される最新技術をいち早く使いこなし、より多くの人たちが体験出来るよう、調査研究、システム・アプリケーション開発、啓発活動を行っている。

株式会社ホロラボ
ウェブ:https://hololab.co.jp/


● text by EeNa

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