滋賀県信楽の縄文文化を継承!『和樂』オリジナルの「ごはん鍋」を限定発売



小学館のWebメディア『和樂web』と雑誌『和樂』から、究極のごはんプロジェクトの第2弾オリジナル商品として、「JOMONごはん鍋」が9月1日から公式通販にて発売開始となった。

今回は滋賀県信楽で活動する陶芸家・篠原希(しのはら のぞむ)氏とのコラボ作品。1点ずつデザインの異なる、「世界にひとつしかない土鍋」を10点制作した。




「究極のごはんプロジェクト」とは 
全国各地の工芸、生産者とコラボレーションして、日本の食卓に「究極のごはん」をお届けする企画だ。人生最高のごはんを食べるためのアイテムを、和樂がプロデュースする。このプロジェクトでは、雑誌とwebで連動しながら、アイテムの制作過程やこだわりポイントをお届け。通販も展開する。




プロジェクトの第2弾商品は「JOMONごはん鍋」
新潟県長岡市の馬高遺跡(うまたかいせき)で初めて発見された、縄文時代の火焔型土器となる。JOMONごはん鍋は、火焔型土器の4つの鶏冠状把手(けいかんじょうとって)などの特長ある形状から、イメージを広げて制作された。

縄文土器といえば縄で模様をつけたものをイメージするが、新潟の火焔型土器には縄目がない。さらに、つまみの4つが同じものではなく、側面の模様もパターンやリズムが不規則となる。火炎型土器の、バランスを無視しながらも全体がまとまっているデザインに着目して、今回のごはん鍋は制作された。
 

《JOMONごはん鍋は、すべてデザインが異なる1点もの。いずれも鶏頭と呼ばれるデコラティブな部分をふたにのせ、本体のつまみでバランスをとっている》




制作者は信楽の炎と土の魔術師こと、篠原希 氏

JOMONごはん鍋を手がけた篠原は、信楽でやきものを始めて30年、自身の窯を築いてからも15年以上経つという土と炎を熟知した陶芸家だ。

篠原は土鍋作りについて、次のように言う。
「20代で土鍋をつくりはじめたころ、どういうふうに食事をするかということがすごく大事だと気づいたのです。たとえば、今夜は鍋だよ〜って家族で鍋を囲む。すごく幸せな時間です。でも、食卓の主役は土鍋なのに、どこにでもあるようなものっていうのが嫌やった。なんか楽しくないでしょう。

だから、自分のために無茶苦茶手をかけた土鍋をつくったり。コストが合わないから商品にはならないけど(笑)。それも『おいしく食事するための祈り』だったんですよね。何をどうやって食べるかって、祈ることに通じていると思うんです」

炊いている間も蓋を開けた瞬間も、茶碗によそった後も…。こうして、キッチンでもダイニングでも、「おいしい景色」をつくる、1点ものの土鍋が完成した。


篠原希 プロフィール
大阪府生まれ。滋賀県信楽町の古谷製陶所に所属し、古谷信男氏に師事。1998年信楽窯業技術試験場を修了、翌年に信楽町黄瀬にて独立。2004年 伊賀に新たに穴窯を築く。全国の百貨店やギャラリーでグループ展や個展を開催。近年は、アメリカスタンフォード大学、ユタ州立大学にてワークショップを行うほか、トレインキルンを焼成。海外でも高い評価を受けている。


「JOMONごはん鍋」商品情報 
価格:40,000円(+税)
限定数:10
製造:日本
サイズ:約径28.5cm(持ち手含む)×高さ19.5㎝(蓋含む)
重量:約2.7㎏
素材:陶土(土鍋土)
3合炊き用(ご飯炊き専用) 
※IH使用不可。食洗機使用不可。
※ひびのような裂け目は破損ではなく素材の特性による風合い。
※デザインや色、サイズに個体差が生じますが、1点ものの味わいとして理解しよう。
※デザインは選べない。
※使用前に付属の「土鍋の目止めのやりかた」と説明書を必ず参照すること。 

商品詳細・購入
http://intojapanwaraku.com/chalab/113702/


和樂webとは
コンセプトは「日本文化の入り口マガジン」。
日本文化の多様性な楽しみかたを発信する小学館のWebメディア。
公式サイト:https://intojapanwaraku.com/


【文章】EeNa編集部

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