スポーツビジネスの可能性を語る「スポーツには熱狂があり、人を動かす力がある」―前編―

『スポーツを通じて、輝ける未来を創造する』を理念とする、株式会社F(エフ)代表取締役の白川創一が、スポーツメディアで編集長を務めるなど、幅広い活躍をみせる岩本義弘氏をゲストに迎え、スポーツビジネスの今、未来のあり方など自由に語りあいます。日本のスポーツビジネスの最先端を歩み続ける2人のFトークお楽しみください。(株式会社Fより転載

#1 Fトークゲスト 岩本義弘氏 プロフィール

1972年7月24日生まれ。 東京都町田市出身。 株式会社TSUBASA代表取締役として、『キャプテン翼』のライツ業務全般を担当。サッカー解説者やスポーツジャーナリストとしても活動しており、オールスポーツメディア『REAL SPORTS』編集長を務める他、Yahoo!JAPAN「みんなの2020」では東京2020を担当。Jリーグを目指すサッカークラブ「南葛SC」のGMでもある。前職は株式会社フロムワン代表取締役兼サッカーキング統括編集長。

(左:白川創一氏  右:岩本義弘氏)

―2人の出会いを振り返る
白川:岩本さん、2005年に『ワールドサッカーキング』が創刊してからの付き合いとなりますね。

岩本:あれからもう14年も経つのですね。いきなりですが、白川さん、なぜスポーツメーカーを退職して起業をしたのですか?他のメーカーにいくことは考えなかったのですか?

白川:メーカーに18年間勤務して、多くの業務をやってきました。退職後に色々な選択肢がありましたが、これまで培ってきたものを自由に発想してみたくなったのですよね。これから先の日本市場を考えてみると、スポーツが経済の重要な位置にきて、非常に面白いチャンスがあると思っています。岩本さんも、これまで色々やってきていますね。

岩本:そうですね。僕は、1998年のサッカーフランスW杯の直後に株式会社フロムワンに転職しました。イタリア・セリエA専門誌創刊の担当に決まった直後に、中田英寿さんがセリエAペルージャへの移籍が決まったので、あの時は驚きましたよね(笑)。

フロムワンでは2001年に編集長になって、その後に専務を5年以上、代表取締役社長を5年やりました。

白川:また、経営者となると、編集の現場と見え方が違いますよね。

岩本:経営者となりましたが、現場にも出続けましたからね。なぜかと言うと、現場でしか分からないことがあり、現場にいるからこそ繋がることができる人もいたからなのですよね。僕はサッカーメディア業界では後進の雑誌の編集長だったので、他の媒体との違いを出さなければならないと考えていました。それで、取引先にヒアリングをして関係を築くことが凄く大切であると分かったのですよね。僕の売りは、編集長なのに営業もガッツリやる、ということだと思っています。

白川:編集長も、仕事を獲得することが大事ですからね。メーカーから離れているからこそ、よく分かります。お客さんの一歩先を提案できる営業センスがあるクリエイターさんは少ないですし、岩本さんは非常に優秀だと思います。

岩本:ありがとうございます。僕のように動く人は、スポーツ誌ではほとんどいないのが実情ですが。編集長であれば誰にでも会うことができるのが最大のメリットなので、なかなか編集長はやめられないというわけで、今はスポーツメディア「REAL SPORTS」で編集長をやっています。

後編へ続く。

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